ASH!!!
アオキ AtoZ、26曲の話ばっかりしてたけど、アルファベット振られてない曲のなかも、実は結構好きな曲ある。*1
イワホリそうね、"Kamakura" を聴かされた日本のファンの喜びたるや(笑)。
アオキそう実はあの曲大好き(笑)。「ドモアリガトー」にキュンとしない日本人なんているだろうか!あれってSubscriberの特典にはなってないんだっけ?
J なってなくて、日本盤のみのボーナス・トラックのはず。ビデオはダイノジどころかいろんな芸人さん出てるし。
イワホリ

この顔合わせも、吉本ならではですよ(笑)。

イワホリちなみに、シリーズの中でオールタイムベストに食い込むような曲ってある?
J…「オールタイムベスト」って何曲までですか?
イワホリでたよ、よくばりが!(笑)
J(苦悶)オレのオールタイム1位は、"Angel Intercepter" ですかねえ。
イワホリおおお。1st強いねえ。
Jあのビデオ、ティムがゲイっぽいところがいいんですよ
イワホリあの頃のビデオなんて評価しちゃダメですよ、まともにホメちゃあ(笑)。
アオキまあ、あの頃に関わらず…。
イワホリ 「ASHのビデオに名作なし!」*2
アオキ…そこまで言わなくても(笑)。
Jまあ、"Girl From Mars" と迷うんですけど。
イワホリあ、オレは "Girl From Mars" だな。これ、いい話があって、Gold Pandaとマイミクになった時に、プロフィールの「好きな言葉」に、Girl From Marsの歌詞書いてたのね。そしたら「中学生の時に聴いてたよ」って日本語でメッセージが来たの。
アオキいい話じゃない(笑)。
イワホリいまや超売れっ子ですけどねえ。
アオキうーん、"A Life Less Ordinary" なあ。ほら、ビデオもカッコいいし。
イワホリだってあれ映画じゃねえか(笑)。演奏部分は変なルパン三世のカーチェイスみたいだし。
アオキなんでホメてんのにそんなこというの!(笑)
イワホリまだシャーロットが「きれいなおねえさん」だった頃だよね。
J「ただのきれいなおねえさん」(笑)
イワホリだんだんバンドに馴染んでくるにつれ、アニキ化してったよね。「シャーロットのアニキ」(笑)。
アオキ「姐さん!」
イワホリぜったいティムより強そうじゃない?
J(笑)
イワホリ…そうだなあ、"A" と "Z" はベスト5に入るかもなあ。
アオキ2010年時点でのベストだったら入る、か。
J最初と最後、なんですね。
イワホリやっぱりさ、"A" を聴いた時に、"Z" は見えなかったよね。
Jああ、確かに。そう思うと、ちょっと外せなくなるかもですね。
アオキ"Z" みたいな曲って、今まであんまりなかったよね。ほら、カッコつけるとカッコ悪くなるし(笑)。タイトルからぜんぶ、大きく振りかぶってドーン!ってのはなかなか。
イワホリ不意打ちで涙することはあってもね。…あ、でも、"I Started A Fire" は割とそんな感じだな。「アニキ行っちゃったけどオレらがんばるか」って曲。
Jああ、確かに。
アオキこら、アニキいうな!

イワホリそれにしても、ここまでやり切っちゃってこの人たち次はどうするんだろうね?
アオキどうせしれっとアルバム作っちゃうんじゃないの。
Jしれっと(笑)。
イワホリ1977の全曲再現ライヴもやってある程度過去も総括しつつ、こうやって新しい実験も成功させて。
アオキとは言え、あの三人が「二年間それぞれ充電期間に入ります!」っていうのもなんだか想像つかないよね。あまつさえ「ティムソロ」とかいわれてもさ。
J(笑)。ここまでやり遂げた人たちがアルバムを作ったら、きっとすごいことになりますよね。
イワホリそれこそ、Vol.2なんて、今回のコンセプトを取っ払っちゃえば、すごくいいアルバムだし。
アオキうん、実質ひとまとまりの作品に見えるよね。
J次は某テレビ番組みたいに、サイコロ振って旅に…。
イワホリいやいやいやいや(笑)。
アオキやるんだったら、サイコロキャラメル渡しに行かなくちゃ(笑)。
JあとはSufjan Stevensがやろうとしてやらなかった「アメリカ50州それぞれのためにアルバムを作る」 とか、どうでしょう(笑)。
イワホリまさかのアメリカ制覇(笑)。スフィアンも流石にあれは無理だって気づいたのかね。
J「あれは冗談だった」って言ってましたよ。
アオキひでえ!(笑)
イワホリやあね、気まぐれな天才って。
Jなんか対極的ですよね。
アオキティム男ってなんか気まぐれな感じするけど、周りがしっかりしてるのかね?
イワホリなにその「愛されるダメ男」みたいな言い方(笑)。やっぱり、デビューが若いから昔からずっと周りでオトナが支えてたんだろうし。
JASHと同世代のバンドってどの辺なんですっけ?
イワホリクーラシェイカー(笑)。彼らってデビューがすごく早いから、いわゆる活動歴としての同世代と、年齢的な同期って違うんだよね。
アオキいうたら飛び級だもんね。歳で言ったら全然わたしたちと同世代なわけだし。1977年生まれだし。
イワホリキャリア的な同世代バンドだと、もうたいがい40代なんだよね。オアシスとかには若造呼ばわりされちゃう。
アオキ そうだよね。聴きはじめた時、Stereophonicsとかと並べて聴いてた記憶があるもん。
Jあ、オレもそうですね。
イワホリ年上からしてみれば目の上のたんこぶ、みたいな。誰だろね、その時代の若手って…。ああ、Bis!
アオキBis!!! 高校生の時聴いてたわー。
Jマンダ・リンちゃん最近ソロ出しましたよね?
イワホリ出してたねえ。そうか、そうすっとベン・リーとかと同じはずだ。…なのにあのこなれてなさ。言ってみればさ、けいおん!みたいなもんだからヤツら(笑)。
アオキまあ、卒業出来てないけどね(笑)。
イワホリ「放課後ギネスタイム!」
アオキ…いや、それは各方面から怒られそうだからやめて、本当に!
J オレ、学生時代にバンドやってたんですけど、ASHもカヴァーしてましたよ。バンドスコアが出てるわけでもないからみんなで耳コピして。"Shining Light" とか "Sometimes” とか "Walking Barefoot" とか。その前に誘われたバンドが、モトリー・クルーのコピバンだったりして。
イワホリわはははは!
J「洋楽好きなんだって?」って誘われて、行ってみたらモトリー・クルー(笑)。だからASHやれた時はすごく楽しかったですねえ。
アオキいい話だねえ…。
Jオレ、神戸で育って、東京みたいに音楽詳しいひとがたくさんいるわけじゃなくて。モトリー・クルーでもなくエアロスミスもないな、って思ってた自分の嗜好からすると、ASHって「青春時代を一緒に過ごした」ってみんなで共有できる洋楽のひとつなんですよ。そして、今になってこんなことして楽しめる(笑)。
アオキこんなことして、気軽に遊べるバンドってあんまりないよね。だってさ、どんなに好きでもオアシスでこれやろうとは思わないでしょ?
イワホリ思わない。無理。
J(笑)。たいていどんなバンドでも、人気があって長く続いていると、スタジアムロックになっていったりするじゃないですか。ASHって、それがぜんぜん似合わないですよね。
アオキどうしよう次の来日、東京ドームだったら!
イワホリオレ二階席から見るよ。
J(笑)。
アオキホリってまだライヴ見てないんだよね?
イワホリええ。今回も行けないし…。まだ目にしたことございません。
アオキ今回も見事に週の真ん中だよねえ…。
イワホリ「祝日はさんだからっていい気になるなよ!」
Jライヴはライヴで、メタル魂が全開になる瞬間があっていいんですよ。
アオキなにがひどいってさ、フロアも全員「心だけ」10代に戻るんだよね…。
イワホリこないださ、誰かが「永遠の中堅バンド」みたいなこと書いてて、軽くキレたんだよね。どの口がいうか!みたいなことをいいそうになってグッとこらえた。
アオキあははは!「永遠の10代バンド」以外に二つ名はありえないぜ、あいつらに。
イワホリ彼らが10代ぶってるうちは、オレたちもまだまだ大丈夫だってことで(笑)。
アオキ いや、それにしても、こんなに長く真剣にASHの話したの初めてかも。Jくん、今回は本当にどうもありがとう!
Jいえいえ、楽しかったです!
イワホリまたやりましょう、全米50州制覇した後で(笑)。

 

エキシビジョン名物、イワホリの脚注。余談多し。

*1 ボーナス・トラック
たまには真面目な注を。。。いや、いつも真面目ですよ?。ええと、改めてこのA-Zプロジェクト期間中にリリースされた曲をまとめてみました。

  • "Return Of The White Rabbit" :
    -- A -Zのアナウンスとともにフリー・ダウンロード公開された、リード・シングル。通称「逆R」。期間限定でExtend Verも配信されたので、2パターン。
  • "A-Z"シリーズの楽曲 : 26曲
  • A-Z Subscriberに配信されたボーナス・トラック : 10曲
    -- 後にA-Z CD日本盤に初回盤ボーナストラックとして収録
  • A-Z vol.1 Acoustic EP : 7曲
    -- vol.1楽曲のアコースティック音源。日本盤vol.1の初回限定盤にもボーナストラックとして収録。
  • A-Z CD用ボーナス・トラック : 6曲
    -- vol1, vol2 各3曲ずつ。後に配信でも販売。
  • A-Z CD日本盤用ボーナス・トラック:4曲
    -- vol1, vol2 各2曲ずつ。これは本当にCDを購入しないと入手できない為、欧米のファンにとって日本盤はプレミア・アイテムである。
  • リミックス : 21曲
    --逆R - 2種類、A -8種類、H -6種類、I -1種類 N -2種類、Q -2種類
  • ライブ音源:2曲
    -- CとHの2曲が期間限定でフリー配信された。日本盤vol.2の初回盤にもボーナストラックとして収録

。。。働き者!そして結局SubscriberでもCD買わなきゃコンプリート出来ない!という商売人っぷりもさりげなく!---合計78曲! ---よく出したし、よく聴いたねホントに…。オレたち(のお財布)えらい!(aok)

*2 "「ASHのビデオに名作なし!」
きわめて個人的な「ASHの”おまえなめてるだろう”ビデオ五選」

  • 第5位:背景のカラフルな迷彩色に合わせ全身をペイントした "Girl From Mars"UK版
  • 第4位:美術館の額縁の中に納められてしまった "Girl From Mars"US版
  • 第3位:Star Wars好きが高じたのは分からなくもないけれどトルーパー的なキャラの動きが怖い "Space Shot"
  • 第2位:コールドプレイのカメオ出演とかB級ホラーなストーリーは置いておいて、シャー様のシャワーシーンに燃えつつもちゃっかりシャーロットとベッド・インしてやがるティム男が本当に許せない "Binary: Slashed"
  • 第1位:突っ込みどころしかないのだが、あえてひと言だけ言えば、兎に角、ティム男のドヤ顔にイラっとする "Candy"

引き続き、きわめて個人的な「ASHの"こいつら可愛いところもあるよ?"ビデオ五選」(aok)

  • 第5位:文中でも触れた、映画シーン抜きでも爽快な "A Life Less Ordinary"
  • 第4位:夜の帳に包まれて輝くメリーゴーランドで切なげに歌い上げるティム男がすてきな "Oh Yeah"。終盤、燃えるけど。
  • 第3位:無意味なチアガールズもこの曲だったら許せるわ。リック先輩が硬派すぎる "Burn Baby Burn"
  • 第2位:やんちゃ全開のはしゃぎっぷりと、カメラに向かって前かがみするシャー様にドキッとする "Envy"
  • 第1位:…ごめん、やっぱり5個も褒めるもんないや。わが家の半径3km以内でロケしておきながら、なぜか甲冑だの出てきちゃう残念な仕上がりの "The End Of The World" …つうかロケするなら呼んでよティム男!

*3 モトリー・クルー
ASHも恐らく聴いていたであろう、LAメタルの代表格バンド。オリジナル・ドラマーであるトミー・リーの回転するドラムセットをLuna Seaの真矢が後に真似した事でも有名。全然関係ないですが、昔ミッシェル・ガン・エレファントというバンドがインタビューで、"今年はタモリとモトリー・クルーが来ると思う” で、「ぴあ」を見たら「タモリー・クルー」っていうバンドが出てて” みたいなやりとりをしていたのを何故か記憶してします。


全5回、1.5万字に及ぶASHトークにお付き合いいただき、ほんとうにありがとうございました! エンドロールがてら、メンバー紹介と「本日付オレのASH BEST5」をご案内。今回ゲストでお招きしたJくん、実はふたりと出会うはるか以前から、偶然見つけたTomorrow's Songを読んでいたというステキ過ぎるひと。彼の書くテキストはいつも、真摯な愛情に溢れていて素晴らしいのです。

イワホリタカヒロ @iwaholitter
Exhivisionの、死相が出てる方。
好きなマークはハミルトンとパンサー。

  • Girl From Mars
  • I Started a Fire
  • Envy
  • True Love 1980
  • There Is Hope Again

アオキエリ @errie
Exhivisionの、ふくふくした方。
好きなティムはウィーラーとバートン。

  • Walking Barefoot
  • Girl From Mars
  • I Started a Fire
  • Envy
  • There Is Hope Again

J @jin_sugi
Wonderkindの、自分がピンチな時も気ままな人。
好きなラッセルはリサックとアーサー。

  • Angel Interceptor
  • Girl From Mars
  • Candy
  • Sometimes
  • True Love 1980

 

001 - AtoZシリーズを振り返る 2010-11-23
002 - ドラフト会議 1〜3巡目 2010-11-25
003 - ドラフト会議 4〜7巡目 2010-11-27
004 - 最終指名、そして残る二枚。 2010-11-29
005 - おれとおまえと、アッシュ。 2010-11-30

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