006 Flash Back 2007.

2007.12.27

アオキ:さて、街はクリスマスの気配も薄れて、すっかり年の瀬の雰囲気ですが。
イワホリ:あらためてエキシビジョン的2007年を振り返るとどうなんですかね。
アオキ:ええと、なんだったんだろうね?(笑)
イワホリ:今「疲れた」とか言いそうになりましたが(笑)。
アオキ:(笑)いや、疲れたよ、結構。オンとオフのスイッチングが激しかった。
イワホリ:パキっとね(笑)。おかげさまでうまくなりましたね。
アオキ:「月曜の朝に死んだ顔しない」筋肉が付きました。いいんだか悪いんだか(笑)。

□ □ □

FO55S → EXHIVISION

イワホリ:ええと、エキシビジョンを名乗ってWEBを立ち上げたのが6月、か。
アオキ:5月の末、かな。
イワホリ:だよね。なんか今思うと「へへっ」ってかんじ。
アオキ:ね。5月の中頃に延期もされてどうなることかと思ったスパイラルのボックスセットも無事リリースされて、1月からはじめたfo55sもひと区切りってことになって。SLN03のサイトを最後に更新するときに、"2007/06/01 "exhivision" will greet to you."って書いたのよ。ええと、ということは、正味7ヶ月ですか。
イワホリ:7ヶ月かー。
アオキ:感覚的に、SLN03は去年だよ、もう。
イワホリ:気持ちの年度は変わってるよね、少なくとも。
アオキ:4/23なのにね。
イワホリ:第1期、第2期ってかんじだよね。
アオキ:エキシビジョン的には第0期ですね。
イワホリ:ようやく、鳳凰編?
アオキ:…火の鳥なの?わたくしたちは? あれ、時代が交互に飛ぶから大変よ?
イワホリ:いやあ、でもそういう感じしない?時系列で追いきれないっていうか。
アオキ:ああ、まあねー。今年の手帳のはじめに「スパイラルナイト、か?」ってメモがあるからね(笑)。
イワホリ:恐ろしいもんですよ。
アオキ:2006年の12月末にホリがスパイラルが好きだって知って、さっそく2007年の元旦にSLN03をやろうって話を誘って、今こんなですからね。嘘みたいだ。
イワホリ:詐欺ですね。
アオキ:どっちがどっちを、っていうか誰に騙されてるんだかわかんないけどね(笑)。

□ □ □

イワホリ:だから、4月まではずっとスパイラル!って言ってて、そして6月にはアッシュの年だ!って言ってて。
アオキ:言ってたね、間違いなく。
イワホリ:アッシュとくるりの年だ、って言ってた。
アオキ:ええ。言い切ってました。
イワホリ:で、10月に俺は「Radioheadの年だ」って。
アオキ:そんなあなたを温かく見守る10月。
イワホリ:暴走。エヴァで言えば初号機暴走。
アオキ:めちゃくちゃだよな、なんか(笑)。

□ □ □

アオキ:でも、今年はわたくしたちが動き出したって言うのもあるけど、音楽業界全般がちょっと騒がしい一年だったんじゃない?10周年とか15周年とか長く活動を続けるバンドの総決算的なリリースも多かったし。
イワホリ:そういうイベントやったところもあったよね。
アオキ:なんだっけ、Supernova!の「'97シリーズ」ってヤツだ。
イワホリ:そうそう、あれはやられた、と思った。
アオキ:「お前は俺か」って思ったよね(笑)。あとは、UnderFlowerの15周年とか、Bad Newsも10周年だっけ。
イワホリ:そうそう。
アオキ:「7の付く年には何かが起こる *1」っていう、業界の荒波に見事に踊ったわけで。
イワホリ:9月のロッキング・オンを見て、「OKコンピュータ10周年記念」やっぱりやるのねえ、なんて笑ってたのよ。
アオキ:笑ってたよね(笑)。
イワホリ:で、発売日前に何気なくWEBを見たら、イン・レインボウズリリースのしらせに「Wooo!」ってなって(笑)。
アオキ:「Wooo!」(笑)
イワホリ:ホントあの日は一日仕事どころじゃなかった(笑)。
アオキ:10月のあたまだっけ。
イワホリ:忘れもしない10月1日!
アオキ:おかげさまで朝霧JAMのことがまったく頭から飛んでましたよね。2月から楽しみにしてたのに!
イワホリ:うん。ホントにね、俺早く朝霧から帰りたくてしょうがなかったもん(笑)。
アオキ:ひでえ!
イワホリ:今だから言うけど。…いや、言ってたけど(笑)。冗談まじりで言ってたけどね、いつだって俺は本当のことしか言わないのよ。
アオキ:。。。ええと、朝霧が7,8で、10日リリースだっけ。
イワホリ:朝霧終わって、1日やり過ごしたら次の日だ!って思ってて。日本時間だったら世界最速だな、と。ダウンロード開始時間もいろいろ噂が噂を呼んでたからさ。「日本時間7時」とかさ。結局2時だったけど。
アオキ:そうそう。結局私の方が先に聴いたんでした(笑)。
イワホリ:いやねえ、あの10日間はホント楽しかった。
アオキ:楽しそうにしてたねえ(笑)。
イワホリ:「やられた!」ってかんじもするし、「待ってた!」って感じもするし、「あ、こいつらこういうことをするんだ」っていうのがね、もう。「あ、世の中変わるね」ってホント無邪気だった俺。十七歳だった僕が。原田宗典。
アオキ:(笑)原田くんかい!パーフリが今頭の中で鳴ったのに!

Have you ever seen the Rainbow?

アオキ:でもさ、なんか10月の時点って、みんな無邪気だったよね。出てからの方が、その方法論に冠しての波紋が広がったじゃない。リアムが「俺の屍を越えていけ」的に怒る、とかさ。
イワホリ:ホントに「やられたあああ」っていうか。敵対的買収をされたみたい。「……あれ?」って。6月にアルバム完成か?なんて噂を聞いてたけど、そんときはまだ「キャー!アッシュ!」だったわけじゃないですか。まだ「ティム男」呼ばわりもしなかったころ(笑)。
アオキ:ね(笑)。ファイナル・アルバム騒動 *2 のときに、「このバカ!ティム男!」って呼び出したんだっけね?
イワホリ:あれはリリース直後かな。あれ以降、来日のスケジュールのひどさもあわせて、常にティム男呼ばわりだけど(笑)。あの頃は、アッシュの余韻で終わりたいから出すな、って言ってたの(笑)。
アオキ:そうだそうだ。
イワホリ:「来年一年それで生きる理由があるから」なんて言ってたから。だから、リリースの報を聞いた第一声が「俺の喜び返せ!」くらいの勢いだった(笑)。でも、実際に詳細が出たらもう大変。
アオキ:あの日、あっちゃんがタナソウに電話したって話 *3 があったじゃない 。あれが、ホントいい話だと思ったの。「付け値制」とかそれに起因する「無料でもダウンロードできる」っていうのが取り沙汰されることが多いのだけど、そこよりは、媒体の人であろうがいちリスナーであろうが、あらゆる人が同じように心待ちにして、聴いて、感想を述べ合うっていうのがとてもいいと思った。
イワホリ:一番面白いのが、二ヶ月に渡ってフラれつづけてきたロッキン・オン *4 だけどね(笑) 。
アオキ:校了後に何かが起こる、ってやつね(笑)。
イワホリ:結果的に、どちらにとってもいいプロモーションになるっていう(笑)。
アオキ:(笑)。まあ、そういうのも含めてとてもいいと思ったんですよ。

□ □ □

イワホリ:まさしく彼らの狙い通り。っていうか、そういう彼らのアクションにリアルタイムで接することが出来てよかったな。その中で、たくさんの人がこの作品に対する情報を伝えようとしたじゃない、世界中で。
アオキ:うんうん。問い合わせとか取材のオファーに対する、バンドの姿勢もすごく一貫してたじゃない。一月半くらいは完全に沈黙を保って、さまざまな意見がネットや媒体を飛び回って。で、その次の号にはどの雑誌にも、チャットだったり国際電話できっちりインタビューを受けて、それが掲載されてる。
イワホリ:きちんと筋を通してるよね。
アオキ:そう、そういうスタンスの取り方がとてもカッコいいと思ったんだ。自分はそんなにradiohead自体に思い入れはなかったから、とくに目についたのかもしれないけれど。
イワホリ:そうね。それで、届けられた作品がちゃんと「良いアルバム」だったっていうのが素晴らしかった。だって、まとめて聞いた旧作と比べても遜色なかったでしょ?
アオキ:あ、すいません、ガッと聴いたんですけどね(笑)。とてもよいアルバムでした。
イワホリ:うん。今年はもうこれでいい!くらいの。正直、毎日違う曲のレビューを書くのが苦痛と言ってしまいたいくらい(笑)。
アオキ:もう、またそういうことを(笑)。
イワホリ:ホントさ、これが来年だったらどんなに楽だったか、って(笑)。もっとディランの話とかしたかったよ(笑)。

□ □ □

アオキ:(笑)。あのね、この作品を聞いて、いろんな人のレビューとか作り手の発言を聞く前に聴けるのは素敵だな、ってのを、初めて実感したんですよ。馴染みのバンドの新作とか、まったく知らない作品ではなくて、身近な人も遠くの人も、たくさんの期待感を感じながら、でもだれひとり抜け駆けのない状態で、いっしょにそわそわ出来るしあわせ、っていうか。
イワホリ:先入観なしに、てことね。
アオキ:うん。いや、レビュー読んで聴くのももちろん楽しいし。ていうか、楽しくなきゃ自分でこんなに書かないしね(笑)。
イワホリ:(笑)そもそも。ね。
アオキ:そう。好きな音を紹介したくて人目につくところで律儀に書き続けてるんだから、そういう出会いの良さももちろんあるんだけれど。
イワホリ:タマゴがニワトリになる、ってかんじでね(笑)。
アオキ:ええ(笑)。そういうのがひとつもない出会いもいいんだ、って。
イワホリ:ね。知ってる人にも知らない人にも、驚きと馴染みを与えるっていう。だからみんなもっとDocomoのケータイにすればいいんだよ!*5
アオキ:あははははは!あの決済システムはひどいよねえ。
イワホリ:あげく「お友達に決済してもらってもいいです」って、ないよなあ。
アオキ:クレジット決済のほうがよっぽどお手軽な気がするんだけどね。サイトだけ日本語ローカライズして、w.a.s.t.e.の決済システムに乗っかるんでもいいだろうし。
イワホリ:ね。でも、ボックスセットはEMSかなんかでくると思ってたんだけどねー。いつも買い物するときってそうだし。
アオキ:でも、それだと送料だけで20ポンドとかかかるんじゃない?全世界一律料金だもんね、あれ。
イワホリ:うん、だからとりまとめてなんだろうけど。「お前には何も注文してない!」ってちょっと思った(笑)。
アオキ:なんかホステス・インターナショナルに対して仮想敵みたいなひどい扱いしてますけど。
イワホリ:それもこれも、アオキのボックスセットが届かない愚痴じゃないかっていう(笑)。ちゃんと問い合わせしなよ。
アオキ:あとはあれだ、ウサの扱いのせいね(笑)。
イワホリ:まあ、でもいいっすよ、disc2。
アオキ:聴きたいなあ。バカ正直に届くまで!って思って待ってるんですけど。

□ □ □

アオキ:ああ、でも、それでさえ2ヶ月前の話なんだねえ。
イワホリ:そう。この2ヶ月でさえ濃く感じる。
アオキ:ね。この2ヶ月ってなにか仕掛けたりしてたわけじゃないのにね。スピナスがあったくらいで。
イワホリ:そう、だから俺がダフトパンクとアンダーワールドとか行かなかったのって、結局この10月でひととおり自分が満たされた感があったからなんだよね(笑)。
アオキ:え、そういうことなの?(笑)
イワホリ:年末最後恒例行事としてSNOOZERの表紙を彼らが飾って、今年はちゃんと新作のインタビューを読めた、って思うとさ。僕は何も言うことありません!
アオキ:ダフトもアンダーワールドも、くる気になればこれたんだよね?週末だったし。
イワホリ:ダフトに関しては秋の初めには行く気満点!だったはず。
アオキ:だったよね?ねえ。
イワホリ:むしろ、dafunk festの早い時間、justiceだのkitsune周辺の音って、俺凄く盛り上がっていたはずなのに(笑)。
アオキ:ねえ。今年のはじめには bonjour recordsまでkitsune狩り *6 にいったくらいなのに。
イワホリ:や、今でも彼らには感謝してるし。だのに。まあ、でもそのくらい、白を黒に変えてしまうというか。大貧民で言えば革命みたいな、さ。
アオキ:ころーん、ってね。
イワホリ:わっかりやすく暴走した、というか。
アオキ:そうねー。走っていっちゃったね。

 

『耳をいつもすまして、17才の僕がいた』

アオキ:あなたが走っていくのを見送りつつ、ワタクシの今年後半は下北沢に走っていったわけですが。
イワホリ:ふふふ。
アオキ:後半ですんごいライヴたくさん行ったもんなー。フェスで生音ゴコロに火がついた、ともいうか。
イワホリ:そうね。ライヴハウスはしごとかしてた日には笑いましたよ(笑)。
アオキ:ま、あれはちょっとね。若い頃の気分に戻りましたね(笑)。
イワホリ:流石に血が騒いだか(笑)。
アオキ:見たいライヴが重なってたから、「出番、何時からですか?」ってメールを二通出してさ。どっちも3バンドのイベントで、運良く1バンド目と3バンド目が出順で。移動の間でハイラインとかジェットセットとかレコファン行ってさ。知ってる顔もあちこちにいて。楽しかったなー。
イワホリ:そのあとに北に帰るか西に帰るか、って違いだけだな(笑)。
アオキ:ね。5時間かかるか1時間で着くかの違いですよ(笑)。
イワホリ:だからきっとさ、ふたりともやってること変わんないんだよね。
アオキ:そうね、過剰な愛情ってとこは一緒だよね。
イワホリ:きっと、97年的な自分が2007年にもいた、っていう。
アオキ:17才の自分が戻ってきた、と。
イワホリ:っていうかんじだよねえ、きっと。
アオキ:うん、今年後半はそういう感じ。前半はさ、まだちょっと違ったじゃない?「思い出大殺界」とかいって、完全に懐古モードに入っててさ。まあ、懐かしいバンドが再結成が相次いだっていうのもあるんだけど。
イワホリ:そうそうそう。感傷的な感じで。
アオキ:「振り返って見る17才の頃のぼく/わたし」だったじゃない。
イワホリ:今は「17才がいる」なんだよね(笑)。
アオキ:そうそう、背後にべったり17才が憑いてるかんじ。
イワホリ:ホントね、スピナスやってるのとかは17才の怨念返しだからね(笑)。snoozerの後ろの方にある、クラスヌのセットリスト見ながら「夜遊びしてえ」って言いながら予備校行ってた頃の鬱憤がでてんだろう、と。
アオキ:ああ、ごめんなさい。。。ワタクシにその鬱憤はなかったからねえ(笑)。

□ □ □

アオキ:そうかあ、今年は17才だったのか。
イワホリ:…恐ろしい結論に!
アオキ:「午前三時のオプ」ですよ。
イワホリ:「17才化」。まあでも、27だから言えることで。これ、37才になって言ってたらタダの幼児退行だからね(笑)。
アオキ:うーん、ちょっとねえ(笑)。今だからこそ、恥ずかしげもなく言えるのよね。「10年前、17才」そうだな、30すぎたら言えないよね。…どうなんだろ、言ってたりしてね。
イワホリ:絶対言ってると思うぜ(笑)。30になったら「40になったら絶対言えないよね」って言ってると思う(笑)。
アオキ:うははは!
イワホリ:ね。ちょっと上の世代を見ても、まだまだ楽しそうなことやってるしさ。そういうのがわかった一年だったのかな。
アオキ:なんか、走り方を覚えた気がしますね。なんていうかさ、17才の時って、妄想が暴走していく感じだったけど(笑)、今はまあ、ちゃんと仕事もしてるし。
イワホリ:ふははははは!ちゃんと、ね。
アオキ:妄想まじりのことを、実現可能な形にしていく方法は覚えてきたのかなあ、なんて思いますよ。
イワホリ:ですね。

□ □ □

アオキ:で、ワタクシたち来年は28才で、まさに orbital period なわけですよ。
イワホリ:ぶ(笑)、そう来るか!
アオキ:あ、「星の鳥」読んだ?読んでないならいますぐ読んで!
イワホリ:(……読む……)。うわあ、これは。
アオキ:すごいでしょ? なんていうか、この紋章を全面に掲げてた頃からバンプを知ってて本当に良かった、って思って。
イワホリ:うん、ぎりぎり10代で出会っててよかったわ。あー、ひさびさにバンプと和解できるかもしれない。
アオキ:ね、いいでしょー? アルバムもとてもいいのですよ。ホント、一年早く気づいてくれてありがとう藤くん!
イワホリ:うははは(笑)。
アオキ:というわけで、2008年もあらためてご贔屓のほどをよろしくおねがいいたします。あ、年末にCOUNTDOWN JAPAN07/08に行かれる方は現地でお会いしましょう!
イワホリ:みなと屋でお会いしましょう!
アオキ:飲み過ぎ注意!ハム焼はおはやめに!

 


ひさびさの「役に立つ脚注」 by イワホリ。

*1「7の付く年には何かが起こる」… 「イン・レインボウズ」発表の丁度10年前の1997年は、レディオヘッドが「OKコンピュータ」をリリースした年。もっと遡れば、1977年、セックス・ピストルズがアルバム「勝手にしやがれ!」、クラッシュが「白い暴動」をリリースと、まさにロンドン・パンクが爆発した年。あ、飛ばした。1987年は。。。ええと、光GENJIデビューと、BOΦWYの解散ですかね。--- 1987年は一大レイヴ・ムーヴメント「セカンド・サマー・オブ・ラヴ」勃発の年、とされてます。1967年に端を発した「サマー・オブ・ラヴ」の再来であります。まあ、7才のワタクシにとってかあくんとの出会いは大きなものでしたが(aok)。

*2 ファイナル・アルバム騒動 … アルバム発売直後に出演したワイト島フェスにて、「次の曲は、俺たちのラスト・アルバムの最後の曲」という衝撃的なMCをのたまい、「解散か!?」という噂がすぐさま世界中に飛び交った。その真相は、今後は新曲が出来たら直ぐにネット配信で曲単位で発表したいから、従来のアルバムといった形式のリリースは考えていないという考えから、「ファイナル・アルバム」と言ってしまったそう。本気で涙目になった。でも、結局、その発言後、新曲書いてないよね、ティム?

*3 あっちゃんがタナソウに電話した、って話。 … レディオヘッドの日本盤の殆どのライナーノーツを書いているのが、スヌーザー編集長のタナソウこと田中宗一郎氏。で、タナソウ氏のところに、「イン・レインボウズ」をDLして聴いた「MUSICA」編集長鹿野氏が、興奮のあまり電話をかけて、「次のスヌーザーで採り上げるの?2ページ?ダメだよ、40ページ書かなきゃ」と煽ったという。(ちなみに、「スヌーザー」発売日は10月18日でした)

*4 二ヶ月に渡ってフラれつづけてきたロッキン・オン … 「ロッキング・オン」は毎月1日発売。10月1日に店頭に並んだ「OKコンピュータ」10周年記念特集号には、「新作は来年春にもリリースとの噂」と書かれていたのに、まさにその日、「10日後にリリースされるよ」とレディオヘッド本人の口から宣言されてしまったのです。そして1ヶ月後の「ロッキング・オン」では当然、レビュー速報をしたものの、発売当日の11月1日に、今度はXLと契約して流通盤がリリースされるという発表がされるという悲劇が。振り回される既存メディアのスケープゴートをまんまと演じる羽目になったというか、タイミングが悪過ぎてむしろ良かった、というべきか。。。

*5 みんなもっとDocomoのケータイにすればいいんだよ!… 「イン・レインボウズ」の付け値製ダウンロードシステム・日本版は、ドコモの携帯サイトから料金を振込み、それからPCのサイトでダウンロードを行う、という形でした。ディスクボックスの予約は出来ないし、そもそもドコモユーザ以外はどうするの?という疑問に対しては、FAQに堂々と「.周りにドコモを使っているご友人はいらっしゃいませんか?」と書かかれているという、なんつうか、ええ、香ばしいシステムでございました。

*6 bonjour recordsまでkitsune狩り… 今年春にリリースされた、kitsuneのGilda&Masayaと、大沢伸一による二枚組・DJMixCD、その名も「Kitsune Udon」。ボンジュールレコード限定盤にはなんとジャケットに「おあげ」が載っているという商売上手っぷりに、まんまと踊らされたのでした。 --- リリースに会わせて、代官山店のなかに期間限定のアパレルショップ、"BOUTIQUE KITSUNE MAISON"もオープン。カーディガン可愛かったのよねー。(aok)


| exhivision? | works | onlineshop | tomorrow's song | crosstalk | planet seeing | index |
Copyright (C) 2007 exhivision All Rights Reserved.